韓国の白内障手術・眼内レンズ選択前に確認すべき4つの質問
2026-09-14 · 特定の医院を推薦・保証しません。順位・評価・口コミではなく、確認できる公開情報だけを整理しています。
韓国での白内障手術を検討する際、『単焦点レンズと多焦点レンズのどちらが自分に合うか』という疑問は自然に浮かびます。しかし選択の前に、費用負担の仕組み・個人の眼の状態による適応・術後の見え方の変化といった点を整理しておくことが、後悔のない判断につながります。このコラムでは、クリニック選びや診察前に持っておきたい質問を4つの軸で整理します。
韓国の医療制度や眼科(안과의원)の仕組みは、日本とは異なる部分があります。渡航して治療を受ける場合、言語の壁だけでなく制度の違いも事前に把握しておくことが大切です。なお、このコラムは一般的な情報の整理を目的としており、特定の治療法を推奨するものではありません。個人の眼の状態によって適切な選択肢は異なるため、必ず専門医(전문의)との診察を前提としてください。
質問1 — 健康保険はどこまで適用されるか(事実として知っておくこと)
韓国の国民健康保険では、白内障手術そのものと単焦点眼内レンズは原則として保険適用の対象とされています。ただし適用条件には視力・水晶体混濁の程度など医学的基準があり、すべての症例が無条件に適用されるわけではありません。また、手術に関連する検査費・麻酔料・施設利用料などの扱いはクリニックによって異なる場合があります。
多焦点レンズ・トーリックレンズ・その他の付加機能を持つレンズは、現行制度上では原則として非給付(비급여)扱いとなります。つまり費用は全額自己負担となり、クリニックが独自に価格を設定します。保険適用部分と非給付部分が混在するケースもあるため、『何が保険で、何が自費か』を診察前に文書で確認することが重要です。
質問2 — 非給付レンズの費用は書面で見積もりを受け取れるか
韓国の医療法では、非給付診療に関して患者への事前説明と同意が求められています。費用の明細についても、口頭だけでなく書面で提示を受けることが望ましく、クリニック側に書面見積もりを求めることは患者の正当な権利です。渡航治療の場合は特に、後から追加費用が発生しないか・為替変動の影響をどう扱うかも含めて、文書で確認しておくことを強くお勧めします。
見積もりを比較する際は、金額の大小だけでなく『何の費用が含まれているか』を確認してください。術前精密検査・手術当日の費用・術後の定期検診・合併症が生じた場合の対応費用などが含まれているかどうかで、実質的な負担は大きく異なります。費用が不明確なまま手術日程を決めることは避けてください。
質問3 — 自分の眼の状態がレンズ選択にどう影響するか
多焦点レンズは『術後に眼鏡なしで遠中近を見たい』というニーズに応える設計ですが、すべての患者に適応できるわけではありません。角膜の形状・乱視の程度・網膜や視神経の状態・瞳孔の大きさなどによって、適応可否や期待できる結果が変わります。これらは精密検査を経て専門医が判断するものであり、カタログや説明資料だけで自己判断できるものではありません。
緑内障・糖尿病網膜症・黄斑変性などの眼疾患を既往またはリスクとして持つ方は、レンズの選択肢がさらに限られる場合があります。また、過去に屈折矯正手術(LASIK・PRKなど)を受けた眼は、術後度数の計算精度に影響が出ることがあります。診察時には現在服用中の薬・既往歴・過去の眼科治療歴を正確に伝えることが不可欠です。
質問4 — 術後に眼鏡が必要になる可能性はゼロではないと理解しているか
多焦点レンズを選択した場合でも、術後に眼鏡が完全に不要になるとは限りません。夜間のハロー・グレア(光のにじみや輝き)・コントラスト感度の変化などは、一定の割合で生じうる現象として医学的に知られています。これらは個人差が大きく、事前に予測することが難しい部分もあります。
単焦点レンズの場合は、設定した焦点距離以外の距離に対して眼鏡が必要になることが多いです。どの距離を重視するか(遠距離優先・手元優先など)を事前に専門医と十分に話し合い、自分のライフスタイルと照らし合わせた上で決定することが重要です。術後の見え方に対する現実的な期待値を持つことが、満足度に大きく関わります。
クリニックへの診察前に確認しておきたい事項
執刀医が眼科専門医の資格を持つ医師であるかどうかは、基本的な確認事項です。韓国では『안과의원(眼科クリニック)』という名称を使用できるのは眼科専門医のみと医療法で定められていますが、担当医と執刀医が同一人物かどうかは別途確認が必要です。説明・診察・手術のすべてを同じ医師が担当するかを直接尋ねてください。
また、術中・術後の緊急時対応・麻酔の方法・使用する機器・合併症が生じた場合の再治療ポリシーについても、書面で確認できるかを聞いておきましょう。インフォームドコンセント(説明同意書)の内容が日本語または理解できる言語で提供されるかも、渡航治療においては重要なポイントです。術後の検診スケジュールについても、帰国後の対応を含めて事前に確認してください。
よくある質問
韓国で白内障手術を受ける場合、健康保険は使えますか?
日本の健康保険は韓国の医療機関では使用できません。韓国の国民健康保険は韓国の被保険者を対象とするため、渡航者は原則として全額自己負担となります。旅行保険や医療渡航保険の適用範囲を事前に保険会社に確認することをお勧めします。
多焦点レンズと単焦点レンズ、どちらを選べばよいですか?
どちらが適切かは個人の眼の状態・生活習慣・優先したい視距離によって異なり、一般論では答えられません。精密検査の結果をもとに専門医と十分に相談した上で判断することが前提となります。このコラムでは特定のレンズを推奨する立場をとっていません。
術後のケアは韓国のクリニックでしか受けられませんか?
術後管理の方針はクリニックによって異なります。帰国後に近隣の眼科で経過観察を受けることが現実的な場合もあるため、渡航前にかかりつけ医との連携が可能かどうかを韓国側のクリニックに確認しておくことが重要です。緊急時の対応窓口についても書面で確認しておくことをお勧めします。
この記事は情報提供を目的とし、診断・治療の代わりにはなりません。施術・手術の可否や方法は必ず医師と相談して決めてください。結果には個人差があります。